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ひとりシニア 日々の思いを綴ります。

お隣さんとの40分。

静まり返った 日曜の朝。ひとり とぼとぼ歩く。空は グレイひと色です。雨が降らなきゃいいなぁ。

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昨日のこと。

回覧板がきていたので お隣さんに届けに行きました。お隣の家とは 低いブロック塀 & フェンスを隔てて 地続きになっています。住んでいるのは 70代の女性。わたしが この土地に住んでからは 17年ぐらい経つのですが 彼女は そのちょっと前から ひとり暮らしをしていたようです。

お隣はどんな人かなぁ。ヘンな人だったら嫌だなぁと危惧していましたが さにあらず。おとなしい雰囲気で 穏やかな人。彼女は 家の前庭で 野菜を育てているのですが 収穫した野菜を 分けてくれたりして 親切にしてくれます。お隣さんの名前 キュ~イさんとします。

わたしんちの駐車スペースの横が 彼女んちの庭なので 時々 フェンス越しにおしゃべりすることもあります。うわさ話や悪口などは決していわない人なので そういうところも 安心できるお隣さんです。

キュ~イさんが どういう境遇の人なのかは 詳しくは知りません。ただ わたしがここに住んで 2年ぐらい経ったときに 彼女の姓が変わったの。どうしてわかったかというと・・・ それまでは 彼女 町内の班に入らずにいたのですが 新年度の 新しい名簿の中に 彼女の名前がありました。それまで 呼んでいた名字とは異なる 名前。その時 思ったんです。もしかして 熟年離婚されたのかしら。離婚するので ひとりで暮らすようになり その後 正式に離婚が成立したというようなことなのか。

そんなふうに想像しましたが もちろん そのことを話題にすることはありませんでした。彼女も言わなかったし わたしも聞かなかった。どのような過去があっても 今 目の前にいるキュ~イさんはキュ~イさん わたしにとっては それだけで十分でした。

さて 回覧板をもっていった時のこと。彼女が不在ならば 玄関の取っ手にかけてくるのですが 在宅しているような時は ピンポンするようにしています。車があるから いるね。「はーい」と玄関を開けた キュ~イさんは 外出から帰ってきたばかりだったのか。薄化粧して 身ぎれいにしている。耳が隠れるくらいの ボブっぽいショートヘア。茶系の白髪染め。ちょっと長くなった前髪を ヘアバンドでとめています。 

「回覧板 お願いします」と手渡して去ろうとすると 呼び止められました。「ねぇ 上がって甘酒 飲んでいきなよ」というのです。わたしは ちょっとだけ迷いました。だって 回覧板 数えきれないほど手渡してきたけれど そんなふうに誘われるのは初めてだったから。といっても 回覧板じゃない時 二度ほど お茶をいただいたことがありましたっけ。

急ぎの用もなかったので お邪魔することにしました。リビングにいくと もうすでに 甘酒のにおいがしています。温めているところにピンポンが鳴った そんなタイミングだったのか。彼女は わたしの分も作ってくれて ふたりで 甘酒をいただきました。

彼女は やはり外出していたようです。高齢者センターで 腰に電気を当ててきたとのこと。そのセンターは 65歳以上の人が集えるところ。趣味のサークルがあったり お風呂があったり。キュ~イさんから そんな話をききながら 甘酒を飲み干しました。

「お茶淹れるね」といって 電気ポットでお湯を沸かし始めたのですが  「昔の電気ポットだから 湧くのが遅いんだわ。ティファールっていうのなら 速いんだろうけど もったいないから 古いの使ってるのよ。年金暮らしだからね 新しいのは そうそう買えないんだ」とも。彼女から 年金のことが出たので 思い切ってきいてみた。「ねぇ 年金だけで暮らすのって 大変?」と。

『そりゃぁ 大変だよ』という答えが返ってくるだろう。そう思っていました なんと そうではなかった。キュ~イさんは 涼しい顔で 「贅沢しなきゃ 十分に暮らせるよ ひとりだもの」と。そこから 年金の話題に。彼女は 国民年金と 昔8年ほど働いた時の厚生年金を受給しているとのことだった。そんな話から 彼女の個人情報が いろいろと明らかになってくる。子どもがいないので 近くに住む姪御さんを 子どものように思っているし 頼りにもしていることなど いろいろ いろいろ。彼女の年齢についても 「もうそろそろ 80になるんだよ」と。わたしは てっきり70代前半?と思っていたのに 意外や意外。

こたつに入り 甘酒とお茶とおまんじゅうをいただきながら あっという間に 40分が経とうとしています。お話も一段落したので おいとましようと席を立つと キュ~イさん「ねぇ また おいでよね。あたしは いつもうちにいるからさ。kemeさんも 仕事に行かないで暇なとき いつでも来なよ」と。「はい そうさせてもらいます。ごちそうさまでした」とわたし。

玄関でお別れする時も 「今日は おしゃべりできて ほんとによかったぁ。また 来なね」と。わたしは 彼女の 「今日は おしゃべりできて ほんとによかったぁ」という言葉が いい意味で すごく こころに刺さりました。わたしも ひとり暮らしだから わかるんです。無性に 誰かとしゃべりたくなる時がある。たわいもない話や そうでない話も ごちゃまぜで 誰かに話したい 聴いてもらいたいって時。キュ~イさんもそうだったのかもしれないね。わたしが いいタイミングで 回覧板をもって現れたってこと。 

それにしても 彼女の言った 「贅沢しなきゃ 十分に暮らせるよ ひとりだもの」という言葉をかみしめています。彼女のように 古いものも大事に使い 散財しないようにする そんな暮らしをすれば 年金だけでも なんとか大丈夫かもしれない。あとは 自分の心がけ次第なんだ。そう思ったら 年金生活への不安が 少しだけ軽くなりました。慎ましい暮らしを実行している人が すぐお隣にいるのだもの。彼女の暮らしぶり ほんの少しでも 見習わせてもらおうと思っています。お隣さんとのご縁 つかず離れず 大事にしていきたい。

ウォーキングの道すがら 畑に梅の木が。紅梅よりも さらに 甘い香りが漂っています。きりりと開いた 白い梅の花。

白梅

どうか 好き日となりますように

     keme

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では また あした(^^)/

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