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ひとりシニア 日々の思いを綴ります。

たった一杯のお茶だけど。。。やっと会えたひと。

昨日 外出からの帰りに 思わずUターンして 車を停めた場所がある。

それは この車のそば。

移動お茶カー

出張お茶サービスのワゴン車。お茶をいれてくれる(有料)のは 男性。どんな姿の人かはわからなかったが 彼の存在は 数年前からインプットされていた。地域の情報誌などに取り上げられていたので それで 知っていたわけ。ひとの集まる様々なイベントの会場に出張したり そのほかでも ちょっとしたスペースのある所に停車していたりすることもある様子。だが これまで ついぞ 目にすることはなかった。いつか この車に会いたいという思いがつのっていたところ。ついに 見つけた このワゴン車。

どんなひとが お茶をいれてくれるんだろう 興味津々。車に乗っていたのは 中年の男性だった。眼鏡をかけて ななめに帽子をかぶり 細い身体つきで 子どもさんを抱っこしている。男の子。ぐっすり眠っている様子。お茶サービスの移動販売車に 子どもが乗っているのは意外だったので ちょっと驚いた。それにしても 寝顔が とってもかわいい。

車のボディに メニューがはってある。中国茶 紅茶 ハーブティー ミルク系 珈琲 日本茶 というように示してあった。代金は 500円前後。

「わぁ ハーブティーがある!!」と うれしくなる。美容ブレンド 疲労回復ブレンドなど 数種のブレンドハーブティーがいただけるなんて。

車の中には 所狭しとお茶の缶がびっしりと並んでおり 熱い湯も 常時用意されている。一台の車の中を よくここまで利用できるなと思わせるほど そこは まぎれもなくカフェの厨房だった。

疲れ目ブレンドを注文する。お茶の葉を出しながら 店主が いろいろと説明してくれた。矢車草 ビルベリー アイブライト ミント ラベンダーの5種のハーブをブレンドする。彼は 椅子に腰かけて 一連の作業をしており わたしは 窓からのぞいている格好だ。その間 お子さんは 彼の腕の中。抱っこしながら 次々と 一杯のお茶づくり。出来上がるころに お子さんが目を覚まして腕から離れ よこの椅子にちょこんと腰かけた。父と子のカフェって感じで ほほえましい。

「このハーブティー 効くと思いますよ。速攻で」と言いながら 手渡してくれた。外の椅子に腰かけて ゆっくりいただく。

目の疲れに効くハーブティー

午後4時ごろだったので やや夕風が吹いてきている。少しひんやりした秋の風に吹かれながら ティータイム。なんという気もちよさだろう。

わたしの他に客はいなかったので 店主とおしゃべりがはずんだ。それによると 彼は お茶の出張サービスを20年続けているとのこと。大学卒業後 30歳前までは いろいろな仕事をやっていたようだが ある時から 好きだったお茶を仕事にしようと決意したという。なぜ お茶が好きだったかというと 小さい頃から 祖父母とお茶を飲む習慣があって 日本茶におせんべいというおやつになじんでいたらしい。中学の頃 姉が買ってきた イギリスの紅茶を飲んだ時 そのおいしさにびっくりして 以来 その紅茶にはまったらしい。ちなみに 車の内壁に積み上げられている缶は すべて イギリスのあるメーカーのものだった。

年齢もわかった 彼は 50歳 実年齢より ずっと若々しく見える。お子さんは 3歳。昨日は 幼稚園から戻ったお子さんを 彼が 子守り当番。「たまには ママに ラクさせてあげないとね」と 優しく微笑んだ。お子さんも 父親の仕事には慣れている様子で 寝起きのぼ~っとした顔から 次第に 愛くるしい顔になって 彼にくっついていた。

彼が話してくれたなかで 最も印象に残った言葉がある。

「お茶はもちろん好きだけど お茶の時間が好きなんです」 そう話した彼に 思わず 「その言葉 とっても素敵です」と言っていた。『お茶の時間が好き』って 言い得て妙なる言葉だなと思ったから。カフェ好きのわたし。 『そう そうなのよ。お茶の時間が好きなのよ』と こころの中で叫んでた。

飲み終えて お暇するころに 中年の男性客が ひとり来た。「たまには ハーブティーにでもしようかな」とつぶやく。ちょっと小太りの彼は 痩身ブレンドを勧められていた。

朝顔0905

一杯のお茶をいただいて とても爽やかな風に吹かれたひととき。店主の彼は 好きなことを仕事にして こころ豊かな人生を生きている。そんな印象。移動販売で 莫大な利益があがるということは もしかしたら ないかもしれない。だが 彼なりの幸せ感を十分に感じながら 自分の人生を歩んでいるひと。わたしには そんなふうに感じられた。

一杯のお茶で喜んでもらうということの幸せを きっと彼は感じている。だって 一杯のお茶で こころがあったかくなる こころの憂さを晴らしてくれる 気もちを切り替えられる。その一杯で もしかしたら 人生が変わることだってあると思う。

我が家の本棚にある ドミニック・ローホーさんの著書『屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方』には 一杯のお茶を売り 道を説いた老人の話が出てくる。その老人は お茶が単なる飲み物ではなく 自分自身を知るための道しるべになることを説いたという。

お茶一杯で 自分自身を知る。こころをこめていれたお茶で ざわざわとしたこころが 自然に整ってくる。自分でいれたお茶もそうなるから ひとにいれてもらったお茶は それ以上の効果あり。と わたしは 信じて疑わない。その一杯が 自分を知り 生きていくための道しるべ。そう考えると あの彼の仕事って なんとステキな仕事だろうと思った。

こころを込めたお茶を味わう幸せ お茶一杯 ワンコイン。お茶の時間のもたらすものは わたしにとって 価値あるひととき。

アサガオ0905

さてさて わたしも そろそろ お茶の時間。しみじみといれよう 台湾茶(最近 好きになった)。お茶の時間が 好きなんです。

一輪の朝顔 一杯のお茶 わたし ひとり。

   🌻

今日も読んでくださって ありがとうございます(^^)/
では また 明日。。。

    keme.

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