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60代を生きる。ひとりもの&ひとり暮らしの 日々の思いを綴ります。

尊敬する方を 偲ぶ…。

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おはようクラピア

尊敬している方が亡くなられて 一年が経ちます。一周忌を迎えるにあたり 「偲ぶ会」が 行われました。

どういう方かというと わたしが 大学院生(45~46歳)の時 心理臨床の実習場所としてお願いした 精神科クリニックの院長 A先生(男性)です。

2000年6月から 思春期デイケアでの実習。さらに 2001年は 同デイケアで 一年間 アルバイトをさせていただきました。実習もアルバイトも 週一回だったし A先生は 診察室での診療に 大忙し。顔を合わせることは ごくまれなことでした。

それでも たまに クリニック内の勉強会でお会いしたり 忘年会などの酒席で ご一緒したり。そんな機会は ありました。

なぜ A先生のクリニックで 実習したいと思ったのか。

大学院に入学する前の1年間は 科目履修生として 臨床心理学を学び始めていました。その時 A先生のご講演を 何度かきいたことがあったのです。

包容力のある先生だなぁ。人としてのあたたかさに満ちている。そんなふうに感じました。

「患者さんが 地域で生活していく姿を支えられるような医療を作りたい」そのような理念があり 大きな病院を退職されて クリニックを開業されたことも 人づてに聞きました。学ぶなら この先生のクリニック。そう思った次第です。

そんな先生の訃報(享年73歳)を知ったのは 昨年7月。

ご病気であることは 心理職の仲間からきいて 知っていました。病の治療を続けながら 患者さんの診察もなさっていたという。まさか こんなにはやく 亡くなられるなんて。

ご葬儀が行われれば 参列したい。でも コロナ禍のご時世で それもままならず。こころのなかだけで 掌を合わせておりました。

さて

「偲ぶ会」は ホテルの大広間で行われました。コロナ禍のため 献花のみ。クリニック そして A先生にかかわった人たちが 大勢出席されていました。A先生の患者さんだった人も いらした様子。

祭壇に飾られたご遺影は とびきりの笑顔。長い間 お目にかかる機会がなかったので とても とても 懐かしかった…。

会場には 在りし日のお写真が たくさんディスプレイされていたので 一枚一枚 じっくり見させていただく。

裏表なく 誰にでも公平で 豪快な お人柄。患者さんとの対話を 何よりも大切にされていた。地域の精神科医療に 多大に尽力された先生の 様々な表情を拝見するにつけ 道半ばで旅立たれたことが 惜しまれてなりません。 

献花には 数色のカーネーションが用意されていました。薄緑色の花を選び 捧げます。

A先生 本当にお世話になりました。今もこうして 仕事を続けていられるのは あの2年間があったからです。深く深く 感謝申しあげます。

ところで

先生とお話したのは 数えるくらいしかありませんが はっきりと覚えている話題が ひとつ。

それは 酒席でのこと。くじ引きで隣り合わせになった時 「kemeくんは なぜ 前の仕事を辞めたの?」と質問されたんです。公務員を21年で退職したので その理由を 知りたかったのでしょう。

わたしは 「仕事がいやだったわけじゃないけど 定年まで勤めるのは しんどいなぁと思うようになった。あるきっかけで 心理の仕事に魅力を感じた。どうせ働くなら そちらの道を行きたくなった」というように答えました。

すると 先生は 「kemeくんは 結局のところ 逃げたんだな」と おっしゃったんです。「実は 僕も 逃げたんだよ。だから 今 こうしている」と。

詳しいことは おっしゃらなかったけれど ピンときました。開業なさったことは ある意味 大病院からの逃げだったんだ。勤務医としてはできないことを実行すべく 新しい道を選ばれたということ。それを 先生は 「逃げた」と 表現されたのです。

わたしだって

「仕事がいやだったわけじゃない」なんて言ったけれど 大きな組織の中にいて もろもろの嫌なことや不満が 全くなかったというわけじゃない。

だから 逃げた(^_-)-☆

逃げて 別の進路や生き方を選択したのです。

そうとらえたら なんだか 妙にすっきりした気もちになったことを 今でも 鮮明に覚えています。

「逃げる」は 一般的には ネガティブなニュアンスかもしれません。でも あの会話以来 「逃げる」という言葉は わたしのなかで ポジティブな意味合いを持つようになりました。

時には 「逃げること」が 必要になることだってある。「逃げちゃいけない」ってことばかりじゃないのですよ 人生は。自分を守るためには 逃げることもあるってこと。

実際 前職から逃げて 今の仕事に従事したわけですが わたしとしては 転職後のほうが ずっとずっと 自分らしく生きてこられたように思います。

A先生も 逃げて わたしも 逃げた。そんな共通点!?があるから ことさら 心惹かれるお方なのかもしれません。

「偲ぶ会」に出席できたことで A先生とのささやかな思い出は 記憶の宝箱に しっかりとおさめられました。彼の 人に対する 深く優しいまなざしを 忘れることはないでしょう。

いろんな人との出会いで 今のわたしが 支えられている。そんなことを しみじみ 想っています。

ありがとう💗0718 クラピア

ご訪問に 感謝いっぱい。ポチッにも励まされています。ありがとう!(^^)!
          Hava a nice day
どうぞ お健やかに お過ごしください。 keme

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