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ひとりシニア 日々の思いを綴ります。

友は 新たな生きがいを見つけたようだ。

白葉ボタン
2019 小さな幸せ見つけよう。 @植物公園 葉ボタン。

ふたりの東京散歩をした友達・Aさんのことを書こう。

いろんな話をした中で 最もこころに残っていること。それは 彼女が ほぼ一年続けているボランティア活動への思い。

Aさんは 洋服のお直しの仕事をしているひと。もともと お裁縫が好きだったこともあり 結婚後 洋裁学校に通い 縫製の確かな技術を身につけている。子育てが一段落したころ お直しの会社に入り パートで働き始めた。ちなみに 娘さんのウエディングドレスは 彼女の手作り。長年勤めていたが 2年前には そろそろ「定年退職」にしようと その会社を辞めた。その頃に ボランティア募集の広告に出会ったという。

形成ボランティア募集。形成ボランティア・・・その文字を見た時は 何のボランティアかと思ったが よく内容を見てみると 自分にうってつけと思ったようだ。わたしも Aさんの話をきいて 初めて知ったことだが そのボランティアの中身は こうである。

障害者の方々を支援する 福祉事業所で作られた作品を さらに形を整え 商品化する仕事。スウェーデン刺繍や織物などの布から 形あるものを創りだす作業を行うという。小さいものでは ティッシュ入れ 鍋つかみ 小物入れ ポーチ 大きなものでは バッグなど 様々な用途のもの。複雑で プロの技術を求められる作業もある。それらは 福祉のバザーなどで 売られて その収益は 障害のある方々の支援として還元されているのだろう。

Aさんの手に渡されるのは まず 初めの製作者がつくった 一枚の布(大小 いろいろ)。ファスナーや 裏地などの付属品は Aさんが用意する。その材料費だけは 事業所から頂くが 100%無償のボランティア活動である。2か月間で 20~40個ぐらいの作品をつくるペースだときいて 「そんなにつくるの?」と驚いてしまった。わたしは お裁縫といえば・・・ ぼたんはつけられる 雑巾を縫える 小さなコースターぐらいは作れる 超簡単な布のバッグは作れる・・・その程度なので 彼女はもう  雲の上のひと。

彼女曰く 
「自分の自由な時間につくればいいから 何とかなるよ。暇なときは 一日中ミシン踏んだり 針いじったりしてる。だって 楽しいよ。どんなバッグにしようかな ハンドバッグとか ウエストポーチとか ショルダーにしようとか 裏地は どんな色にしよう ポケットつけようとか いろいろと考えるの。ほんと 頭使ってると思う。とにかく 自由につくれるから 楽しくて仕方がないのよ。たまたまバザーをやっている時に行ったら 自分の作品が売られていて なんか恥ずかしかったけどね」
話をきいているだけで わたしもワクワクしてくるような話ぶり。彼女の表情が 生き生きと輝いている。

「面倒だなって 思ったことないの」と 野暮な質問をすると 「ないよ」と キッパリ。「チクチクが好きなのよ。楽しいことだから 全然苦にならない。この頃は 事業所のスタッフが 『この間のバッグ 評判良かったので 同じようなもの また作ってください』なんて言ってくれて すごくうれしくなっちゃった」

「もしかして 生きがいに感じてる?」というと 「・・・うん そうかもね。好きなことで 人の役に立てるって こういうことなんだなと思う。生きがいのひとつ・・・かな」

障害のある方 ひとりひとりが 時間をかけて 熱心に取り組んだ 一枚の布を 形あるものとして 社会に出していく。それは つくったひとの 思いを 伝えていくことだ。ひとと社会をつなぐ 架け橋。少々大げさかもしれないが Aさんは そんな役割を担っているといえるだろう。

紫葉ボタン
 2019 小さな幸せ見つけよう。@植物公園。

ちなみに彼女は 前の職場を辞めた時 もう働かないと思っていたようだが 家の近くに お直しの店を発見して 週3日 また 働いている。

白紫葉ボタン
 2019 小さな幸せ見つけよう。@植物公園。

高一で出会って 長い年月を経て 老年になった今 お互い無事でいられて こうして 時々 彼女のそばにいられることに 何だか とてつもない喜びと感謝の気もちが湧いてくる。新しい生きがいを見つけた友に あらためて 敬慕の情を強くした わたし。

わたしも 彼女のように 自分の好きなことで 人のお役に立てたらいいな。彼女ほどには 社会貢献できずとも せめて 周囲のひとに ささやかなる灯をともせるような そんなボランティア活動(絵本の読み聞かせ)を 細々とでもやっていこう。それが 生きがいのひとつになるだろうか。できるところまでは できることをやって やがて それもできなくなれば また 別の ささやかな生きがいを見つけていく。

小さな幸せがあれば 生きられる。
ささやかな生きがいが 生きる喜びにつながってくる。

生きがい探しの旅を これからも続けていこうか。

  keme

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