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ひとりシニア 日々の思いを綴ります。

名もなき桜が こころに残る。


桜のこと。

都内在住の友達と 東京駅で待ち合わせた。彼女とわたしは 高校一年生からの同級生。かれこれ 50年近いおつきあいだ。ここ数年は 2~3か月に一度 会って おしゃべりを楽しんでいる。

今回のテーマは 都内を散策しよう。桜が咲き始めているようだから 千鳥ヶ淵などの桜の名所も候補に上がったが まだまだ二分咲きなどの情報だった。どうせ 見るなら 桜の 最も華やかなところを見たいねぇ。ということで そちらには行かず 東京駅からぶらぶらと歩こうということになった。わたし達の 街歩きは たいていが無計画。おおまかな方面だけは決めているが いきあたりばったりのそぞろ歩き。

さて どこ 行く? ふたりとも行ったことのないところに行かない?といっても そんなところ 星の数ほどありすぎて 迷うわねぇ。結局 東京駅から歩いて行ける 皇居東御苑ということになる。東御苑は 旧江戸城本丸跡。一般のひとに 無料で公開されている公園だ。

とことこ とことこ おしゃべりしながら 20~30分ほど 歩いて行った。晴れ渡った空 前日の寒さもどこへやら。暖かい春の光と春の風。このうえないお天気で 実にすがすがしい。御幸通りを過ぎていくと 大勢のひと 日本人 外国人 外国人 外国人。

東御苑に近づくと 行列ができていた。入り口で 警察官が手荷物をチェックしているので 並んでいるのだ。バッグを開けて 確認するから 少々 ドキドキ。そこを過ぎて 大きな門をくぐると 自然あふれた庭園が広がっている。

こんな雑木林に 春風がそよいでいる。明るい雑木林 好きだわぁ。スマホでカシャ。。友達がいうには 「武蔵野の雑木林をイメージして 造ったそうよ」とのこと。下草がほどよく刈られ 明るい日差しが 木の根元まで入っている。タチツボスミレや 小さな木瓜の花などが 咲いていた。

皇居東御苑a
2019 小さな幸せ見つけよう。

大きな桜の樹。青空を目指して のびのびと ほぼ満開に咲いている。

皇居東御苑f (2)
 2019 小さな幸せ見つけよう。

皇居東御苑d (2)
2019 小さな幸せ見つけよう。

池には鯉が泳ぎ 時々 水面に顔を出す。東京という大都会にいるということを忘れてしまうほど 時間がゆっくり過ぎていくような感じがした。ところどころにベンチが置かれているので 時々 そこに座りながら また 二人並んで歩きながら いろんな話をした。家族のこと 仕事のこと ボランティアのこと 趣味のこと etc

ゆっくりと散策して 皇居東御苑をあとにする。

さて 次は どこ 行く? 昼も過ぎているし ランチにしよう・・・我が郷土 茨城のアンテナショップ&レストランが 銀座にあって 最近リニューアルしていることを思い出した。新しくなってから行ってないよ。そこに行こうということになる。銀座に行ってまで 茨城で作られた野菜やお肉の料理 食べなくてもいいんじゃない?という見方もあるだろうが そこはそれ 郷土愛♡ アンテナショップの売り上げに貢献しようではないの。ふたりの思いが一致して いざいかん 銀座の端っこへ。ついでに 他の県のアンテナショップも 回ってみよう。

ということで また 徒歩で 有楽町方面へ。東御苑では のんびり静かな時間が流れていたけど 今度は 人込み 人込み 歩く速度も 急上昇。ふと 道路の反対側を見ると ずっと遠い先に きれいなピンクの花咲く樹が見えた。「あれ 桜かなぁ」とつぶやくと 友達が 「そうじゃないの 行ってみよう」というので 横断歩道をわたり ぐんぐん 樹に近づいていった。

その樹は やっぱり 桜だった。色鮮やかに咲きそろうその花は まるで わたしを誘っているかのように そこにいた。近くを見るともう一本。歩道の植え込みに 誰かが植えた 合わせて二本の桜が 行儀よく並んでいる。わたしは スマホでカシャッ。。友達もカシャッ。。桜を初めて見るひとのように 感激して。だって 他に何にも植わっていない 殺風景な 割と狭い歩道に こんなきれいな桜が咲いているのだもの。高いビルの谷間に 花咲く桜。

有楽町の桜c (2)
 2019 小さな幸せ見つけよう。

有楽町の桜b (2)
 2019 小さな幸せ見つけよう。

写真を撮って ふと周囲を見ると スマホをかざしているひとは わたし達以外に ふたりだけ。歩道を歩くひと達は ほとんど見向きもせずに 通り過ぎていく。立ち止まるひとは ほとんどいなかった。少なくとも わたし達がそこにいる間は。いつもそこを通るひとは この桜を見慣れているのかしら?と思うほど。忙しい 忙しい 足早に通りすぎていく。

彼らとて 様々な名園の桜など いわゆる観光名所の桜は 見に行くのかもしれない。でも こんな人通りの多い ざわざわとした歩道の桜には あまり関心がないのかな?と思うほど。歩いているひとに 聞いてみたくなるような。「ねぇ この桜 見えてます?」って。それこそ 「大きなお世話!!」と言われそう。そのひとの興味・関心の対象こそ そのひとの自由。感性も ひとそれぞれ。すべてすべて ひとそれぞれ。それは認めよう。「たまたま 黙って通り過ぎただけ。桜・・・ちゃんと見えてるよ」というひとも いるかもしれない。

わたしは 二本の桜を見て思う。どこどこの桜じゃなくて 有楽町の通りに咲いていた この桜 好きだなぁ。それこそ 何という桜か 桜の種類名も書かれていなかった いわば 名もない桜だけど だからこそ この桜が好き。桜も 肩書じゃないって思った。名所の桜でなくても みごとな花を 一途に咲かせているこの姿が とびきり美しいと思った。

ぽつんと咲いているような 桜。それほど 注目もされないような 桜の樹に そこはかとない魅力を感じたりする。そのことを 有楽町の桜は あらためて気づかせてくれたように思う。そして 極言すれば わたしも友も ある意味 名もなきひと・・・。

東御苑の桜にもまして
歩道に花咲く 名もなき桜が より こころに残る
そんな一日が過ぎていった。

  keme

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