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60代を生きる。ひとりもの&ひとり暮らしの 日々の思いを綴ります。

虫の声…しんみりしつつも 明日を想う。

CATEGORY雑感
おはよう。コリウス        鮮やかな コリウス

昨夜 虫の声をききました。入浴中 窓を少しだけ開けておいたら リリリリリ という声。しばらくすると コロコロコロという声も。コオロギかしら。本当は 声じゃなく 羽をこすり合わせて 音を出しているらしい。だから 虫の音(ね)というのでしょうね。

そんな虫の音をきくと 必ず 思い出す詩があるの。

秋の夜の会話  

        草野心平

さむいね
ああさむいね
虫がないてるね
ああ虫がないてるね
もうすぐ土の中だね
土の中はいやだね
痩せたね
君もずゐぶん痩せたね
どこがこんなに切ないんだらうね
腹だらうかね
腹とつたら死ぬだらうね
死にたくはないね
さむいね
ああ虫がないてるね

会話をしているのは 蛙たち。秋も深まり そろそろ 冬眠しなければならない時期。二匹の蛙が 虫の声をききながら なんだか 切ない気もちになっている。蛙は 冬眠するのが 嫌なのかな。痩せた身体を見あいながら 死にたくはないとも つぶやいている。切ないのは『腹』といっているけれど たぶん それは 『胸』のことかしら。

ところで この蛙たち 何気なく会話をしているようでいて 実は 絶妙な言葉のキャッチボールをしながら 思いを分かち合っている。仲間同士の ピアカウンセリングのように思えてしかたがない。蛙の切なさに感情移入しながらも なんかちょっと ほっこりしてしまうんです。

つぶやける相手がそこにいて そのつぶやきを ちゃんと受け取ってくれる そして ちゃんと返してくれる。そういう会話のできる相手がいるということは この蛙たち なんと幸せなことでしょう。

わたしは ひとりもので ひとり暮らしだから 「虫が鳴いてるね」とか「雨が上がったね」「晴れてきたね」などの 日常的な会話を 家の中では 誰ともしない。

ひとりでつぶやくことはあっても 誰かとのキャッチボールには なりません。ひとりでボールを空に投げ 自分のミットで受け取る感じ。あるいは 投げっぱなしで 言葉や思いは どこかに飛んで 消えていくから たまに 虚しさを感じます。

そんなふうだから 先ほどの詩のような会話に とても 憧れを感じちゃう。

これからの老いゆく人生で そんな会話の相手が どのような人になるかはわからない。近親者なのか 友達なのか はたまた 医療スタッフ 介護スタッフなのか それは いろいろと想像するけれど とにかく わたしの横に誰かがいて 生きていることや死んでいくことの思いを 共有してくれる。そんなワンシーンのあることを 願っていこうと思います。

秋めいた空気が漂っている夜 コオロギの声は ちょっぴり物悲しさも感じて しんみりしたけれど わたしのなかに またひとつ ちっちゃな希望が 生まれました。

人生には まだまだ いろんなシーンが 用意されている。思いもかけないような 幸せなワンシーンを期待しよう。なんちゃって(^_-)-☆

さて きょうという日を 大事に生きようか。 

『今』が 未来につながっていくんだものね。

ありがとう。コリウス

きょうも おつきあいくださって ありがとう。ポチッにも 励まされています
どうぞ お健やかに お過ごしくださいますようにHava a nice day

では また あした (^^)/    keme
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