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60代を生きる。ひとりもの&ひとり暮らしの 日々の思いを綴ります。

背中 ガチガチ。

CATEGORY雑感
背中の話。

雑誌を見ていたら 「背中ほぐしで腰痛を改善する」という記事。時々 腰痛があるので どれどれと読んでみた。「腰痛をラクにしたい人は 背中に注目」とある。背中の筋肉と関節のしなやかさを取り戻すことが肝要らしい。

「まずは 背中力をチェックしよう」と こんな図が載っていた。 

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  2019 小さな幸せ見つけていく

ほぉ 簡単そうじゃない。ちょっとやってみようと思って 軽い気もちで 図のようにやったら 唖然とした。で で できない!!
数回繰り返して 何とかスムーズに手のひらがくっついて やっとこさっとこ ②のようにできた。はぁ しんど。

解説に書いてあるではないの。
「腰痛や肩こりがある人は 背中が ガチガチに固まっていて 両手を合わせるのも大変なのでは?」わたし まさしく その通り。こんなに背中が固くなっていたとは トホホのホ。

腰痛になりやすい人として 次のようなことも示してある。●猫背 ●大きく曲がった背中のS字カーブ ●そり腰 ●ポッコリ出たお腹。わたしは やや猫背気味だと思うふしがあり 無理やり 腰をそったりする。そして 最近気になる ポッコリお腹。大きく曲がったS字カーブかどうかは不明だけど 専門家にみてもらうと そんなことも言われるかもしれない。わたしのような人は 荷重が腰に集中するとのこと。しかも長身だから その分も腰にくるかしら?

記事の筆者によると 日本人の生活習慣は 家事も仕事も前傾姿勢が多く 猫背になりがちで 背骨本来のS字カーブも崩れて 腰に過剰な負担がかかるらしい。腰が痛むか痛まないかは 背中で決まるとまで書いていたので 背中って大事と あらためて意識した次第。

背中ガチガチkemeは どうしたらいいの?と 記事を隅から隅までよ~く読んだら 書いてあった。 「大丈夫!背中ほぐしを続けるうちに しなやかな背中に変わり 腰痛や肩こりも改善されていきます」とある。それならばと 決意した。一日に数回は 先ほどの図のように 背中ほぐしをやってみよう。繰り返すうちに 背中の筋肉 背骨 肩甲骨の柔軟性が出てくるかも。期待しよう。

これは 水仙の後ろ姿。どこが背中かわからないけど たぶん 背中の部分は ピンとしていて しなやかよ。風に揺れても しなっただけで折れないもの。

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  2019 小さな幸せ見つけていく

ところで 背中 背中と書いていたら こんなことを思い出した。

母と この家で暮らしていたころ 時々 兄が訪ねてくれていた。もちろん 母に会うために。母が トイレに立った時 兄の言った言葉がある。「おふくろの背中 あんなに丸くなってたんだな」それを 聞いてわたしは 「そうだよ。丸くなっちゃったでしょ。もう 86歳だもの」と答えた。

70代後半で 脊椎圧迫骨折になったことがある。もろくなってしまった背中の骨が 重さに耐えきれず押し潰されてしまう状態で 高齢になって骨粗しょう症になると 結構な頻度で起こるらしい。母は 腰の曲がることはなかったが 背中だけは ほんの少しだけ丸くなった。兄は 時々しか 母を見ていなかったから 背中の丸まった彼女の姿をみて ショックだったのだろう。子どもって いつまでも 親が元気でいると思っているし 思いたいから。でも 親は 着実に歳をとっていき できていたことも不自由になったり 姿やかたちも変化していく。病気によっては 人格まで変化することもあるのだ。子どもは それを受け止め 受け入れていかなければならない。そこのところが 難しいんだよね。哀しいけれど 切ないけれど 親の老いを見守っていかなくてはならない宿命(さだめ)・・・。

母の丸い背中について 兄とそんなやりとりをしたわけだが 彼の言葉を聞けてよかったと思っている。「今頃 気がついたの!」という思いもあったが それよりも 母の背中に気づいて それを言葉にしてくれたことがうれしかった。そのことで お互い多くを語り合ったわけではないが 兄とわたしの 母を想う気もちが ぴったりと重なったような気がしたのだ。母の子ども達だもの 兄とわたし。共有できる思いがある。言葉にしなかった思いも たくさんある。月並みな言葉だけど ふたりとも 母の背中を見て 育っているのだから。

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  2019 小さな幸せ見つけていく

背中を丸めているよりも 背中を伸ばして過ごしていく。
水仙の花のように 明るい表情で しなやかに。
そのためにも 背中 ほぐほぐしていこう。
今は カタカタ ガチガチの背中だけど やがて ゆるゆる ゆるやかに。

       keme


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